株式投資で巨万の利益を得た著名な投資家はたくさんいますが、ピーターリンチはウォーレン·バフェットに並ぶもっとも有名な投資家です。
ピーターリンチは、アメリカの大手運用会社であるフィデリティ投信に入り、在籍した14年間で、担当ファンドを2000万ドルから140億ドルにまで増やした投資家です。
14年間の年間平均リターンは、何と29%にもなり、担当した投資信託の基準価額は25倍にもなりました。
そこで今回はピーターリンチについて詳しく説明します。 ピーターリンチが投資の神様と呼ばれている理由や投資スタイルについて詳しく紹介しますので今後の株式投資にぜひ役に立ててください。
もくじ
ピーターリンチが投資の神様と呼ばれる理由
ピーターリンチが投資の神様と呼ばれている理由は、冒頭でも紹介しましたが驚異的な利益率を実現させたことでしょう。
平均年率29%・基準価額を25倍という圧倒的なパフォーマンスを実現させたことによってウォーレン・バフェットと並ぶ投資の神様と呼ばれるようになりました。
またピーターリンチは大学の学費を株式投資で捻出したという伝説もあります。
では多額の利益をたたき出したピーターリンチの投資スタイルとはいかなるものだったの
でしょうか?
次の章では、ピーターリンチが残した名言ととともにピーターリンチの投資スタイルを紹介していきます。
ピーターリンチの名言&投資スタイルとは?
ピーターリンチの基本的な投資スタイルは、 ファンダメンタルズを重視したパリュー投資
です。
ファンダメンタルズを重視したパリュー投資と開くとマーケットの流れに沿った順張り投資を思い浮かべる人が多いと思いますが、ピーターリンチが得意としていたバリュ一投資はマーケットの流れに逆らって投資する逆張りでした。
一般的に逆張り投資は、リスクが高く難しい投資手法といわれています。
なぜピーターリンチは逆張り投資で大きな利益を得ることができたのでしょうか?
ピーターリンチが投資をする銘柄の条件
- 面白みがなく退屈な名前の会社
- 単純な事業を行っている会社
- 感心しない業種
- スピンオフ(分離独立)した会社
- 機関投資家が保有せずアナリストがフォローしない会社
- 悪い噂の出ている会社
- 気の滅入る会社
- 無成長産業の会社
- ニッチ産業の会社
- 買い続けなければならない商品を販売する会社
一見、一般的な株式投資の常識から考えるとありえない投資かもしれません。
しかし、事実としてピーターリンチはこの条件の銘柄で莫大な利益を稼ぎ出しました。
ピーターリンチの銘柄選定の基準を一言でいうと、「誰からも注目されていない会社」ということです。
誰も注目していない今後成長が期待できる会社に投資をすることによってピーターリンチは莫大な利益を上げました。
では、具体的な投資手法についてピーターリンチが残した名言を元に説明していきます。
ピーターリンチが遺した名言はたくさんありますが、すべての株式投資家に役に立つであろう代表的な名言について紹介します。
ピーターリンチが遺した名言
- 株で金儲けをするのに株式市場全体の予測をする必要はない。
- 経済や金利の予測はする必要はない。当たらないからだ。
- 自分(ピーターリンチ) や他のプロが買っている株は無視しろ。
- 誰もが株式市場を理解する知力を持っている。小学校5年生までの算数をやり遂げていれば、あなたにも絶対できる。
- 良い会社を見つける時間は十分にある。
- ある銘柄を買う前に、買う理由を小学生でも分かる言葉で、簡潔に説明できなければならない。
- 失敗から学べ。
- アマチュアでもプロに勝てる。
- 企業のファンダメンタルズが悪化しているのなら株を売ってもよいが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない。
目からうろこの言葉も多いのではないでしょうか?たとえば株式市場全体の予測をする必要はないことや経済や金利の予想をする必要はないというのは一般的な株式投資の理論からすると正反対のことになります。
しかし、株式投資歴が長い投資家であれば、お分かりだと思いますが、マーケット全体について知らなくても一部の業界に精通していれば莫大な利益を得ることができる可能性は十分にありますし事実としてそのような投資家は多いです。
経済や金利の予想はほとんどのアナリストが行っていますが外れるアナリストのほうが多いのが実情です。
その他の言葉についても一見すると株式投資
の常識からはずれていますが本質をついているものばかりです。
現在、株式投資を行っている人はもちろんこれから株式投資を行う方にも参考になる内容になりますのでぜひしっかり理解するようにしてください
ピーターリンチの個人投資家のアドバイス
ピーターリンチは個人投資家向けに様々なアドバイスを過去に行いました。
数あるアドバイスの中から、特に株式投資の役に立つアドバイスについて紹介します。
投資したいという株が見つからないなら、見つかるまで資金は銀行に預けておくのが良い。
企業の財務状態を十分理解しないうちに投資してはならない。財務体質の悪い企業への投資は大きな損失につながる。
ピーターリンチの個人向け投資家のアドバイスの一部をわかりやすく説明します。
投資したいという株が見つからないなら見つかるまで資金は銀行に預けておくのが良い
投資経験が長くなると常にポジションを保有していないと気が済まない状態になってしまうことが往々にあります。
ポジションを持っていないと当たり前ですが利益を出すことができないためこのような発想になってしまうのです。
しかし、株式投資はあくまでしっかりとしたリサーチをしたうえで行うからこそ利益をとれる可能性がある投資になります。
投資したいという銘柄がないにも関わらず無理やり投資しても利益が出るはずがありません。
投資で利益を出すためには待つことも大切です。
ピーターリンチのこの言葉は投資の本質をついているといえるでしょう。
企業の財務状態を十分理解しないうちに投資してはならない。財務体質の悪い企業への投資は大きな損失につながる。
株式投資をする際、企業の財務状態は非常に重要なポイントです。
しかし財務体質は非常に重要なポイントにも関わらずしっかりと理解できている人が少ないのが現状です。
難しい用語が並ぶ財務のリサーチを怠り投資をした結果、大きな損失につながってしまった事例はたくさんあります。
財務状態についてしっかり理解するのは大変なことかもしれませんが、株式投資で勝ちたいのであれば財務状態についてはしっかり理解するようにしましょう。
まとめ
今回は、ウォーレンバフェットと並ぶ著名投資家であるピーターリンチについて詳しく説明をしました。
ピーターリンチの名言や個人投資家へのアドバイスは一見すると投資の鉄則から逸脱しているように見えますが、投資で勝つための本質を捉えています。
是非ピーターリンチの投資スタイルを理解して大きな利益を出していただければ幸いです。