「バックテストを行えば、勝率はアップする?」
「バックテストは、初心者には難しい?」
バイナリーオプションで勝つためにバックテストを行ってみたいけど、やり方が分からないという人は多いのではないでしょうか?
バックテストを行えば、バイナリーオプションの勝率アップを期待できます。
初心者ができるものからプロトレーダー向けのものまでさまざまですが、バイナリーオプションを続けていくためには必ず取り組んで頂きたいです。
今回はそんなバックテストの方法について、詳しく解説します。
もくじ
バックテストとは?
バックテストとは、エントリーのルールを決めた時その方法が有効かどうか検証することです。バイナリーオプションは過去のデータに基づく分析が、勝率に直結するため非常に大切な行程だといえます。
バックテストをするメリット
バックテストを行うメリットは、取引前に自分で決めたルールが有効か判断できることです。あらかじめ勝率が分かっていれば実際の取引で利益を上げやすくなるだけでなく、負けた時にも冷静な対応が可能です。
またバックテストを実施してから行った取引結果をまとめておくことで、今後の取引の参考にもなります。
バックテストをするデメリット
バックテストを行うデメリットは、
・時間と手間がかかること
・専門的な知識が必要なこと
・費用がかかる場合があること
この3つです。
とはいえバイナリーオプションで勝つためには、地道な分析と勉強は必須です。
取引が無い土日などを利用してコツコツ取り組めば、今後の勝率アップに必ず繋がります。
外注すれば時間も手間もかかりませんが費用がかさんでしまうため、資金に余裕がある方のみ検討してみてください。
バックテストをする方法
バックテストはプログラミングやツールを利用して自分で行う方法と、外注する方法があります。
自分で行う
バックテストを自分で行う際は、以下の方法を利用します。
・手動で行う
・プログラミングを組む
・ストラテジーテスターを使う
・エクセルを利用する
手動で行う
チャートをさかのぼり、自分のルールに当てはまる場面を探して検証する方法です。
時間や手間がかかりますが、特にスキルはいらないため初心者でも取り組める方法です。
見落としなどの可能性があることから、正確性はやや劣っているといえます。
プログラミングを組む
MT4の機能を活用して、プログラミングを組む方法があります。
過去のチャートデータを検証し、自分の条件を入力して実行することで結果を確認する方法です。
正確性は高いですが、専門的な知識が必要となります。
MT4のストラテジーテスターを使う
MT4の機能であるストラテジーテスターを使う方法があります。
自分の手法を入力することで、バックテストの結果を表示させる方法です。
マニュアルがあるためプログラミングほどの知識は不要ですが、正確性もわりと高いので 初心者にもおすすめです。
エクセルを使う
エクセルを使ってバックテストを行うことも可能です。
エクセルにチャートデータを読み込んで計算式を手動入力することで、結果を表示させることができます。
バックテストはやったことがないけど、エクセル操作は得意だという方におすすめです。
使い方次第ではどんな計算にも対応しますし、正確性も高いといえます。
外注する
資金に余裕があれば、外注を利用することもおすすめです。
時間や手間がかからず、その時間を別のことに充てることもできるからです。
だたし「やり方が分からないから初めから外注しよう」というのは、避けましょう。
利益が安定しないうちに資金が底をついてしまえば、元も子もありません。
バックテストで確認するべき項目
次にバックテストの結果において、確認しておくべき項目について解説します。
【確認するべき項目】
・勝率
・最大ドローダウン
勝率
バックテストの結果において、最も重要な項目は「勝率」です。
目安として50%以下の場合は、予定している手法を変更した方が良いといえます。
「バイナリーオプションは勝ち負けを選択するだけだから、50%で十分なのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかしここで忘れてはいけないのが、ペイアウト倍率の存在です。
ペイアウト倍率は2倍以下で設定されていることが多いため、勝率50%では損失の方が多くなってしまいます。
ここで具体的な数値をみてみましょう。
仮に、200万円の資金を使って何度が取引を行ったとします。
【ペイアウト倍率1.9倍で勝率50%の場合】
損失:100万円
利益:190万円
このように勝率50%の場合も、結果的に10万円損をしていることになります。
【同じペイアウト倍率で勝率60%の場合】
損失:40万円
利益:228万円
勝率60%の場合は、28万円利益が出たことになります。
ペイアウト倍率によって目安にする勝率は変わってくるので、必ず照らし合わせて確認するようにしましょう。
最大ドローダウン
バックテストを行った際は、最大ドローダウンの確認も必要です。
最大ドローダウンとは、一時的に最大資産からどの程度の損失が出たか計算した値のことをいいます。
手持ち資金が少ない状態で取引をするのはリスクが高いため、目安として50%を超えた場合は退場するべきです。
バイナリーオプションのバックテストの取り方
それではバイナリーオプションにおけるバックテストの取り方を解説します。
ここでは、
・MT4を使う
・ハイローオートというソフトのアナライズ機能を使う
・エクセルを使う
この3つの方法を解説します。
MT4で行う
MT4を使ったバックテストには、2つの方法があります。
・ヒストリカルデータ
・ストラテジーテスター
ヒストリカルデータ
ヒストリカルデータとは、過去のチャートデータのことを指します。
・MT4のツール画面から選ぶ
・FX業者のデータをダウンロードする
これらの方法で、バックテストを行います。
【MT4のツール画面】
ツール→ヒストリーセンター→通貨ペアの1Minute(M1)→ダウンロード
そこまで精度は高くないですが、手間がかからないので試しに使ってみてください。
【FX業者のデータをダウンロード】
おすすめの業者はFXDD・FXTFなどです。
ツール→ヒストリーセンター→通貨ペアの1Minute(M1)インポート(CSV方式)
→参照→ヒストリカルデータを選択→データベースのレコード数が増えていることを確認
ストラテジーテスター
MT4にヒストリカルデータを取り込めば、ストラテジーテスターを使うことも可能です。
表示→ストラジーテスターを開く→以下のように設定→スタート
【設定内容】
EA:バックテストしたいEAまたはインジケーターーを選択
通貨ペア:通貨ペアを選択
モデル:使用する価格の種類を選択(全ティック)
期間:時間軸を設定
日付と時間を使用:検証期間を指定
ビジュアルモード:テスト状況を可視化したい場合はチェック
エキスパート設定:バックテストの詳細やパラメーターを設定
通貨ペアのプロパティー:通貨ペアの詳細情報を表示
チャートを開く:選択した通貨ペアのチャートを表示
エキスパート編集:メタエディターを起動し、選択したEAを編集
ハイローオートのアナライズ機能
ハイローオートのアナライズ機能を使って、バックテストを行うことが可能です。
ハイローオートとは、バイナリーオプションのトレーダーをサポートするソフトのことをいい、有料と無料それぞれ利用できます。
今回は、無料のソフトについて解説します。
まずはハイローオートアナライザをダウンロードしてください。
https://www.proglog.work/software/HighLowAUTO/publish.htm
あとは以下の手順で行います。
メイン画面→アナライザを起動→分析したいバックテストファイルを選択して分析開始
エクセルで行う
エクセルを利用してバックテストを行う方法を紹介します。
【エクセルでのバックテストの手順】
・ヒストリカルデータをエクセルで開く(CSV形式)
・計算式を入力 ”IF(条件式,真,偽)”
計算式には、テクニカル指標と条件判断の式を入力します。
インジケーターの計算式はそれぞれ異なりますので、気になる方は調べてみてください。
今回はボリンジャーバンドの計算式のみご紹介します。
【ボリンジャーバンドの計算式】
VERAGE(数値1,数値2,…):移動平均
STDEV(数値1,数値2,…):標準偏差
+2σライン=AVERAGE(数値1,数値2,…)+STDEV(数値1,数値2,…)*2
-2σライン=AVERAGE(数値1,数値2,…)-STDEV(数値1,数値2,…)*2
E4から縦に「終値」が並んでいる場合は、「OFFSET」関数を使って以下のように入力できます。
・+2σライン
=AVERAGE(OFFSET(E4,0,0,-期間,1))+STDEV(OFFSET(E4,0,0,-期間,1))*2
・-2σライン
=AVERAGE(OFFSET(E4,0,0,-期間,1))-STDEV(OFFSET(E4,0,0,-期間,1))*2
まとめ
今回はバックテストの概要と、その方法について解説しました。
バックテストは方法もさまざまで、初心者にとってハードルが高いものもありますが勝率アップには欠かせない手段だといえます。
バックテストの結果が実際の結果と必ずしも一致するとは限りませんが、あらかじめ勝率を把握しておくことで冷静に対応することも可能です。
バイナリーオプションを極めたいという方は、ぜひバックテストをマスターしてみてください!