バイナリーオプションで得られるバンドウォーク現象とは?その使い方を徹底解説!

「バイナリーオプションでのバンドウォークってどんな現象?」
「バンドウォークが発生したらエントリーはどうしたらよい?」
バイナリーオプションに挑戦するなら、テクニカル分析は欠かせません。
特にバンドウォークの発生を見極めエントリーの参考にすることができれば、勝率はぐんとアップします。
今回はバンドウォークの概要と、発生時のエントリー方法について詳しく解説します。

バンドウォークの概要

バンドウォークとは、ボリンジャーバンドに連続でローソク足が触れている状態のことをいいます。
「ボリンジャーバンドって何?」と思う方もいるでしょうから、まずはこちらから解説していきます。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは、バイナリーオプションのトレンド分析に使うテクニカル指標の一つです。
統計学の手法を用いて、中央にある移動平均線との標準偏差を導き出しおおよその値動きの幅を示します。
上昇、下降トレンドやレンジ相場の認識を行う際に、よく用いられる指標です。

【ボリンジャーバンド】

上部:単純移動平均線 + 標準偏差(σ)

下部:単純移動平均線 – 標準偏差(σ)

 

これに加えて上部に2σおよび3σ、下部に-2σおよび-3σを表示します。
また相場が正規分布である場合、ローソク足の終値が以下の確率で各バンド内に収まるとされています。

±1σの範囲内に収まる確率 → 68.27%

±2σの範囲内に収まる確率 → 95.45%

±3σの範囲内に収まる確率 → 99.73%

ボリンジャーバンドにおけるバンドウォーク

ボリンジャーバンドでのバンドウォークとは、ボリンジャーバンドの外側ラインにローソク足がついているのに反発を起こさないことです。
通常はラインにローソク足が触れると反発により逆方向へ動くとされていますが、バンドウォーク発生時はトレンドが強すぎることからそのまま同じ方向にトレンドが動き続けます。
上昇トレンドの場合は高値を、下降トレンドの場合は安値を更新し続けている状態となります。

バンドウォーク発生時のエントリー方法

バンドウォーク発生時は、エントリーを避ける手法が一般的です。
通常ボリンジャーバンドにローソク足が触れた場合、反発を起こすとして逆張りでエントリーを行います。
しかしバンドウォーク発生時は反発を起こす可能性が少なく、逆張りのエントリーが成功する可能性が低くなるからです。
「それなら順張りでエントリーをすればよいのでは?」と思うかもしれませんが、バンドウォークはいわば「異例の状態」。
この後、いつ反発を起こすか予測できません。
いつもと違う動きをしている状態において、その方向にエントリーするのは危険です。

バンドウォークが起こる予兆

バンドウォークの発生は、以下のような予兆によって予測することができます。

【バンドウォークの予兆】

・レンジ相場でのラインブレイク

・スクイーズ発生

・エクスパンション発生

レンジ相場でのラインブレイク

レンジ相場において、高値と安値に引いた水平線をブレイクした後にバンドウォークは発生しやすい傾向にあります。
レンジ相場とは値幅が上下少しずつ動いており、どちらかの方向にトレンドが起きている状態ではないことです。
レンジ相場の期間が長いほど、一方向に進む力は強くなるといわれています。

スクイーズ発生

スクイーズが発生した後にも、バンドウォークは発生しやすいです。
スクイーズとは「収縮」のことで、名前の通りボリンジャーバンドの幅が狭くなることを指します。
トレンドラインを引いて逆三角形が掛けるような状態だとスクイーズが起きており、この後のバンドウォークに注目する必要があります。 

エクスパンション発生

スクイーズのあとにエクスパンションが発生すると、さらにバンドウォークが発生しやすいです。
エクスパンションとは「拡張」のことで、ボリンジャーバンドが開いた状態を指します。
エクスパンション発生後はいっきに相場が動く傾向にあり、急激なトレンド発生に繋がります。

経済指標の発表前後

ファンダメンタルズ分析によっても、バンドウォークの発生を見極めることができます。
特にアメリカの経済指標発表後は価格変動が起きやすく、バンドウォーク発生の可能性も高いです。
指標発表は日時が決まっていることも多く、例えば米国雇用統計は毎月1度、最初の金曜日の夜に発表されています。
(サマータイムは夜9時半、冬は夜10時半)
発表によってトレンド方向がどちらに動くか判断するのは難しいため、このケースでは特にエントリーを避けるべきだといえます。
重要な指標発表の日程は、あらかじめ把握しておくようにしましょう。

ボリンジャーバンドのバンドウォークを使った攻略法

ここからはボリンジャーバンドにおけるバンドウォークを使ったエントリー攻略法を詳しく解説します。
ポイントは「他のインジケーターと組み合わせて判断すること」です。

今回は、

・MACDと組み合わせた手法

・ATRと組み合わせた手法

・CCIと組み合わせた手法

について紹介します。

MACDと組み合わせた順張り手法

MACDは短期の移動平均線と中長期の移動平均線を用いて、買いと売りを判断するインジケーターです。
エントリー方法と設定方法を以下にまとめます。

【バンドウォーク+MACDの攻略法】

・ボリンジャーバンドとMACDを設定

・MACDのゴールデンクロスorデッドクロス確認

・ボリンジャーバンドのバンドウォーク確認

・ローソク足確認

・順張りでエントリー

【ボリンジャーバンドの表示法】

・挿入

・インディケータ

・トレンド

・Bollinger Band

 

※設定

期間:21

偏差:2

 

【MACDの表示法】

・挿入

・インディケータ

・オシレーター

・MACD

 

※設定

短期EMA:12

長期EMA:26

シグナル:9

適用価格:クローズ

 

ゴールデンクロス:ヒストグラムが下から上にシグナル線を突き抜ける

          →ハイエントリー

デッドクロス:ヒストグラムが下から上にシグナル線を突き抜ける

          →ローエントリー

 

ATRと組み合わせた順張り手法

ATRとは、相場の変動率から「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を判断できるインジケーターです。ATRの値が大きくなると、トレンド発生の可能性が高くなるといわれています。
エントリー方法と設定方法を以下にまとめます。

【バンドウォーク+ATRの攻略法】

・ボリンジャーバンドでバンドウォーク発生

・ATRの値が高い

・順張りでエントリー

CCIと組み合わせた順張り手法

CCIも「買われすぎ・売られすぎ」を判断するインジケーターのひとつです。

・CCIが100ラインを上回っている時は上昇トレンド

・-100ラインが下回っている時は下降トレンド

という見方をします。

エントリー方法と設定方法を以下にまとめます。

【バンドウォーク+CCIの攻略法】

・CCIが±160周辺

・バンドウォーク発生

・順張りでエントリー

 

バンドウォーク時のエントリーにおける注意点

バイナリーオプションにおいて、バンドウォーク発生時に注意すべきなのは「だまし」です。
だましとはバンドウォークが発生したのにもかかわらず、勢いが続くことなく反対方向に進んでしまうことをいいます。
バイナリーオプションには他にもさまざまな分析方法がありますが、「だまし」はよくおこることであり対策をとっておくべきだといえます。
「だまし」によって間違ったエントリーをしないためには、

・他のインジケーターと組み合わせること

・根拠があるときだけエントリーを行うこと

この2つが重要です。

他のインジケーターと組み合わせて分析を細かく行い、強い根拠を持てる場合のみエントリーを行いましょう。
バンドウォークが発生したからといって、慌ててエントリーを行うのは危険です。
また仮に根拠がない状態でエントリーを行って負けてしまった場合、反省する点が見つからず今後に活かすことができません。勝率アップを目指し長い時間をかけてバイナリーオプションに挑戦したいという方は、分析を怠らずに確実にエントリーをしていくことが重要です。

まとめ

今回はバイナリーオプションの分析時に見られるバンドウォーク現象についてまとめました。
バンドウォーク発生時のエントリー方法を攻略すれば、バイナリーオプションでの勝率アップに繋がります。
ただしこの指標だけを頼りにするのではなく、他のインジケーターと併用することも忘れないようにしましょう!

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