CFD取引とは?メリット・デメリットとオススメ証券会社6選!

「CFD取引って聞いたことあるけど、どんな投資なんだろう?」

株式投資やFXをしている方は、一度は気になったことがあるのではないでしょうか?
この記事ではCFD取引の仕組みと、メリットやデメリットを解説します。
CFD取引の際のオススメ証券会社も最後にご紹介しているので、参考にしてください。

CFD取引とは?

CFDとはContract For Differenceの略で、日本語で差金決済取引といいます。

証拠金を証券会社に預けて対象銘柄を売買し、その差金を決済する投資方法です。

日本では2005年に始まったばかりで、まだ歴史の浅い取引のひとつです。

 

 

CFD取引の種類

CFD取引には、以下の2種類あります。
・取引所CFD
・店頭CFD

取引所CFDは、東京金融取引所が提供する「くりっく株365」を利用して取引を行います。

もし取引業者が破綻したとしても、預けてる証拠金は全額保証される仕組みになっているので安心して取引することが可能です。

一方で、CFD会社によって管理運営されているのが店頭CFDです。

取引所を介さずにCFDを提供している会社と直接取引をします。

相対取引を採用しているので、CFDを提供する会社が価格設定をしています。

取引所CFDと比べて銘柄数が多く、取引コストも低いのが特徴です。

 

 

CFD取引のメリット

CFD取引のメリットについて、解説します。

投資対象が豊富

CFD取引は、投資対象が豊富であることが大きなメリットのひとつです。

CFDでは、取引する銘柄によって「証券CFD」「商品CFD」に分類されます。

【証券CFD】
個別株式
株価指数
株価指数先物
外国株CFD
為替CFD   など

【商品CFD】


原油        など

このように多くの取引対象から、自分が気になる銘柄や今後大きな利益が期待できる銘柄などを自由に選ぶことができます。

レバレッジをかけて取引できる

CFD取引はレバレッジをかけて取引することができます。

レバレッジとは証拠金として投資元本を差し入れ、元本より大きな金額の取引が可能になる仕組みのことです。

CFD取引は株式では5倍、株式指数では10倍、債券では50倍などのレバレッジをかけることができます。

レバレッジを利用することで、資金効率を上げて取引を行うことが可能です。

また最低投資額が高すぎて手が出せなかった銘柄や、金融商品にもチャレンジすることができ、取引の選択肢が広がるというのも大きなメリットのひとつです。

1つの口座で投資できる

CFD取引は、口座1つで全ての銘柄の取引が可能です。

通常の株式やFXでは投資対象によってそれぞれ専用口座を開設する必要がありますが、CFD取引ではその必要がありません。

CFD取引は、利便性の面で大きなメリットがあるといえます。

銘柄によって24時間取引ができる

CFD取引は、銘柄によっては24時間いつでも売買可能です。

株式投資の場合、基本的に証券取引所の立ち合い時間内での取引となってしまいます。

CFD取引では、24時間取引が可能な銘柄や休日に売買できる銘柄が多くあります。

また世界中の金融商品や指数が投資対象になるので、自分の空いている時間と市場が空いている時間が重なるタイミングで取引できる銘柄を選ぶことも可能です。

時間に制限されずに取引ができるのは、大きい利点だといえます。

配当金を受けとることができる

CFD取引で買いポジションを保有している場合、タイミングによって配当金相当額を受け取ることが可能です。

配当は取引金額に応じて算出されるので、レバレッジをかけていると元手の資金に対して配当額が大きくなり、利回り上昇も十分期待できます。

ただし売りポジションからスタートする場合、配当金を支払わなければならない場合もあるので注意が必要です。

取引コストが低い

CFD取引は、取引コストが低いというメリットがあります。

CFD取引にかかる手数料は以下の2つです。
・スプレッド
・取引手数料

スプレッドとは、買値と売値の表示差額のことです。

ある個別株のCFD取引レートが1000~1005の場合、スプレッドは5円となり、ドル/円のCFD取引レートが105.10〜105.15の場合はスプレッドは5銭となります。

スプレッドが狭いほどコストが下がり、利益を出しやすくなります。

またCFD取引で銘柄を売買する際に発生する取引手数料は、無料にしている会社が多いです。

日をまたいで1日以上ポジションを保有する場合は、オーバーナイト金利がかかるケースがありますが、即日決済なら手数料無料のまま取引を終了させることができます。

したがってCFD取引は、スプレッド次第でコストを抑えた取引が十分可能となります。

売り注文でスタートできる

CFD取引では、売り注文からも取引を始めることができます。

通常の「安く買って高く売る」買い注文だけでなく、「高く売って安く買い戻す」という取引もできるというわけです。

CFD取引は、上昇相場と下落相場のどちらでも利益を狙うことができます。

 

CFD取引のデメリット

次にCFD取引のデメリットについて、解説します。

リスクが大きい

CFD取引はレバレッジをかけて少ない資金で大きな利益を得られますが、その分リスクも大きくなります。

いわゆるハイリスクハイリターンの取引となるわけです。

取引の仕方を一歩間違えると、取り返しのつかない大きな損失につながってしまいます。

上級者でない限りは取引数やレバレッジの倍率設定を調整し、ロスカットなどのリスク管理を十分行った上で取引しましょう。

追証が必要になることがある

CFD取引では、追証が必要になるケースがあります。

そもそもレバレッジをかけて取引するには、証券会社に証拠金を預ける必要があります。

CFD取引での評価額が必要な証拠金の金額を下回ってしまった場合、資金を追加入金しなければなりません。

この追加入金のことを追証といいます。

もし期日までに入金できなかった場合、強制的に決済されてしまいます。

また追証をしたとしても、その後も評価損が膨らんでまた追証が必要となる可能性もゼロではありません。

最終的に強制的に取引終了になると、取引分と追証の入金分両方を失う事になります。

追証を避けるためには、保証金維持率を意識し、ロスカットのラインを管理することが大切です。

専用口座を開設する必要がある

CFD取引を行う場合は、専用の取引口座を開設する必要があります。

株式投資などに使っていた証券口座をそのまま使うことはできません。

また全ての証券会社がCFD取引を扱っているわけではないので、下調べをしてから開設しましょう。

株式投資や投資信託との損益通算ができない

CFD取引は、株式投資や投資信託と損益通算をすることができません。

損益通算とは、取引における利益と損失を相殺させ納税額を減らすことができる制度のことです。

仮に、現物株取引で200万円の利益が、CFD取引で30万円の損失が出たとします。

もしこの2つを損益通算することができれば、200万-30万で170万円に対してのみ課税されます。

しかし損益通算ができないと、利益が出た200万円全額に税金がかかってしまうのです。

このように、CFD取引は他の投資と損益通算ができないので、場合によって税金を多く取られてしまう可能性があります。

CFDに関する情報が少ない

CFD取引は歴史が浅いので、他の投資に比べて情報量が少なく関連書籍も多くありません。

チャットツールに配信されるマーケットニュースや、分析レポートなど参考にできるものもありますが、実際は取引をしながら学んでいくことになります。

 

 

CFD取引と他の取引との違いとは?

CFD取引にはさまざまなメリットとデメリットがあります。

ここでCFD取引と他の取引にはどのような違いがあるのか解説します。

メリットやデメリットと重複する部分がありますが「他の取引との比較」という観点でまとめてみましたので、参考にしてください。

CFD取引と現物株取引との違い

CFD取引と現物株取引の違いは以下の通りです。

取引できる資金

現物株取引は証券口座に入金している資金のみで行いますが、CFD取引はレバレッジをきかせて自己資金より多い金額で行うことができます。

CFD取引はその分ハイリスクとなります。

取引時間

現物株取引は、取引時間が制限されていますが、CFD取引は24時間行える場合が多いです。

注文方法

現物株取引は買い注文スタートのみですが、CFD取引では売り・買い注文スタートどちらでも可能です。

必要な口座の数

現物株は市場が違うとそれぞれの証券口座を開設する必要がありますが、CFDはひとつの口座のみで管理することができます。

確定申告方法

現物株取引では、特定口座だと確定申告が不要となるケースがあります。

一方CFD取引は収益が雑所得扱いとなり、20万円を超えると確定申告が必要となります。

CFD取引とFX取引の違い

CFD取引とFX取引はレバレッジをきかせた取引ができることや、収益に対する課税方法は同じです。

CFD取引とFX取引の違いには、以下のようなことが挙げられます。

投資対象が異なる

FX取引が国通貨に投資をして外国為替の差益で収益を得る方法であるのに対し、CFD取引は商品先物や債券、株価指数など、さまざまな金融商品を対象とすることが可能です。

レバレッジの大きさが異なる

FX取引はレバレッジ最大25倍で固定ですが、CFDは銘柄ごとに異なります。

CFD取引の場合さまざまな銘柄に投資できるので、得意な分野でレバレッジを大きくきかせる、などの工夫をとることができます。

 

 

オススメの証券会社は?

先ほども述べたように、取引を始めるときは専用の口座を開設する必要があります。

どの証券会社を選ぶかは、非常に重要です。

ここでは証券会社を選ぶポイントとオススメの証券会社をご紹介します。

証券会社を選ぶポイント

まずは証券会社を選ぶポイントを4つ、ご紹介します。

コスト

もっとも重要となるポイントは、取引にかかるコストです。

CFD取引では、取引手数料とスプレッドが発生します。

気になる証券会社がいくつかある場合は、まずは取引をしたい銘柄の取引手数料とスプレッドを確認しましょう。

信頼性

次にCFD取引で重要となるのが、信頼できる証券会社を選ぶことです。

証券会社によっては、適正価格で取引していない可能性があります。

証券会社の信頼性を確認するために、以下のようなポイントを押さえて調べてみてください。

・取引実績数が多い
・セキュリティがしっかりしている
・証券会社の情報開示が行われている
・創業歴が長い
・国内シェア率が高い

取り扱う銘柄の数や種類

取り扱う銘柄の数や種類は、証券会社によってさまざまです。

自分が取引したい銘柄が決まっている場合は、取り扱っている証券会社を優先的に探してみてください。

取引したい銘柄がまだ決まっていない場合は、銘柄数が多い証券会社を選んでおくのもひとつの選択肢です。

ただ選択肢が多すぎても迷ってしまってなかなか決まらない、ということも考えられるので、厳選された銘柄が充実している証券会社を選ぶのもよいでしょう。

サポートの充実度

CFD取引はとにかく情報量が少ないことがネックなので、できるだけサポートが充実している証券会社を選ぶべきだといえます。

困ったときに電話やメールですぐ対応してくれるかどうか、確認しておきましょう。

 

 

オススメの証券会社

それではポイントをふまえた上で、おすすめの証券会社を6社ご紹介します。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は日経224やNYダウなどの証券CFDにおいて、国内シェア率70%以上を誇る証券会社です。

取り扱い銘柄は130以上、全銘柄でスプレッドが狭く、手数料を押さえた取引も可能です。

24時間のサポート態勢も整っています。

DMM CFD

DMM CFDは株価指数を対象とした4銘柄に加えて、金、銀、原油と、厳選された7つの銘柄のみを取り扱っています。

どの銘柄を選んでいいかわからない方には、おすすめの証券会社です。

またスプレッドも原則7.0円固定と業界最低基準であり、24時間のサポートは、メールや電話の他にLINEでの問合せにも対応しています。

IG証券

IG証券は45年以上の歴史を持ち、ロンドンに本拠地を構える証券会社です。

ロンドン証券取引所に上場しており、FTSE250種総合株価指数にも含まれている優良企業なので信頼性もあります。

IG証券の取り扱い銘柄数は、17000以上とダントツ1位です。

スプレッドも業界最低基準なので、手数料を抑えた取引が可能です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券は、デンマークのコペンハーゲンに本拠地を構える証券会社です。

取り扱う銘柄数は6000、日本株式CFDだけで1500銘柄と豊富で、スプレッドも業界最低水準です。

しかし個人株や取引期限があるCFDに関しては、キャリングコストという独自の手数料が発生します。

ツールの使い方も少しややこしいため、上級者向けの証券口座です。

OANDA Japan

OANDA Japanの取り扱う銘柄数は16種類で、その全てが株価指数を対象としたCFD銘柄です。

最大の特徴は、世界標準のチャットツールMT4が使えることです。

また取引ツールの評価が高く、取引の参考となる情報コンテンツが多いことも人気の理由のひとつです。

岡三オンラン証券

岡三オンライン証券は、取引所CFDである「くりっく株365」を通しての取引を行います。

くりっく株365は、どの証券会社を利用しても同じ価格で取引できるという特徴があります。

ただ取引手数料がかかり、スプレッドもやや広めであることは欠点です。

まとめ

CFD取引はレバレッジをきかせることができるだけでなく、取り扱い銘柄が豊富でコストも抑えられるので自由度の高い投資のひとつです。

その反面、ハイリスクであることを忘れてしまうと大きな損失を生んでしまいます。

慎重にリスク管理をしながら、CFDのメリットを最大限に活かした取引を目指しましょう。

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