FX取引をしている人が、相場の流れを知るために知っておいたほうが良いラインにレジサポラインがあります。この記事ではFX初心者のために、レジサポラインについてそれぞれの役割やラインの引き方、どのように動くのかを解説します。
■レジサポラインとは？
レジサポラインとはレジスタンスラインとサポートラインの2種類のラインことです。レジサポラインを上手く引くことがFXで利益を得るために重要になってきます。
レジスタンスラインとはFX参加者がこれ以上上昇しないと意識している部分で、抵抗となるラインになります。相場が上昇している時に反発していくものです。
レジスタンスラインは抵抗となるので、ラインを引くことで売りをするタイミングの判断ができます。価格が上昇してレジスタンスラインまで行くと、そこから下降していく可能性が高くなるからです。
サポートラインとはFX参加者がこれ以上下落しないと意識している部分で、支えになるラインになります。相場が下落している時に反発していくものです。
サポートラインは支えになるので、ラインを引くことで買いをするタイミングの判断ができます。価格が下降して、サポートラインまで行くとそこから上昇していく可能性が高くなるからです。
ラインを見ることはできないので、レジサポラインは自分自身でチャートに線を引くことになります。レジサポラインを上手く活用することで、売り買いのポイントを簡単に判断できるようになるのです。
■レジサポラインの引き方
レジスタンスラインはチャートで価格が上昇している先の、ローソク足のひげや実体の先端に引きましょう。できれば一本だけではなく、多くのローソク足のひげや実体の先端に線が重なるようにします。レジスタンスラインまで行くと価格が下がるので、このラインには価格上昇に抵抗する要因があることがわかります。
サポートラインはチャートで価格が下落している先の、ローソク足のひげや実体の先端に引きましょう。サポートラインもできれば、多くのローソク足のひげや実体の先端に線が重なるようにします。サポートラインまで行くと価格が上がるので、このラインには価格の上昇を指示する要因があることがわかります。
レジサポラインの区別がつかなくならないためには、上昇中に抵抗するラインがレジスタンスラインで、上昇を支えるラインがサポートラインだと覚えておきましょう。
■レジサポラインの機能
レジサポラインを引いた価格は、売り買いが殺到する投資家が注目する価格帯になります。
例えば1ドル110円付近で取引され続けている場合、投資家の多くは1ドル＝110円交換と考えます。
①現在の価格【1ドル＝100円】になると
トレードを始める人→安いので買いでエントリー
100円で買いエントリーしている人→110円で決済
②現在の価格【1ドル＝120円】になると
トレードを始める人→高いので売りでエントリー
120円で売りエントリーしている人→110円で決済
と考え、どちらも1ドル＝110円になるまで売り買いを続けることになります。1ドル110円になると、多くの投資家が決済の予約注文をしているので価格は跳ね上がります。この時にレジサポラインは形成されます。
しかしレジサポラインを突き抜けて一気に価格変動が起こることもあり、これをブレイクと呼びます。ブレイクの原因としては、レジサポラインを抜けた後に多く注文が入っている場合です。レジサポラインから遠近問わずに注文が存在し、その注文まで価格上昇をするとさらに価格が動くことになります。その後に多くの注文が起こり、連鎖的に価格上昇が起こるのです。
例えば1ドル＝90円で取り引され、レジスタンスラインの価格が1ドル＝100円だとします。
①買い注文 レジスタンスラインの上 105円
②買い注文 ①の上110円
③買い注文 ②の上115円
④買い注文 ③の上120円
①105円に到達し、買いが入ることで価格が上昇します。そして②110円に到達し、買いが入ることで同じように価格が上昇します。同様に③115円、④120円で到達することで、連鎖が爆発的に起こり価格が一気に急上昇してしまうのです。
ブレイクは様々な要因が重なって起こりますが、レジサポラインを引けなければどこに注文が集まっているのかわからないので、まずはレジサポラインを引けるようになることが大切です。
■ライン付近でのローソク足の動き方
チャートをみると、上昇や下落が同じ価格帯で止まることがあります。その場所を折り返し地点にし、上昇中のものは下降、下降中のものは上昇に向かう地点です。複数のローソク足の並びを意識することで、高値と安値を知ることができ、レジサポラインを判断することができるのです。
■レジサポラインを引く時に意識すること
①レジサポラインはセットで引く
レジスタンスラインとサポートラインの2本を引いておくことで、ラインで価格が反転してもブレイクしても対応が取りやすくなります。価格の上昇・下落を100％当てることはできませんが、価格はどちらかのラインをいずれは抜けることになります。
②価格の安値・高値が一つでもラインを引くことはできる
チャートの中で目立った安値や高値がなくても、レジサポラインは引くことができます。同じ価格帯で複数回現れる安値や高値をベースにしたレジサポラインの方が強い反発力・抵抗力を持ちますが、レジサポラインの他の情報から分析をすることで、FXで利益を得ることもできます。
③始めから正確に引こうとしない
レジサポラインは安値や高値の価格帯を把握するのもので、ピンポイントの価格を把握することはできません。そのためぴったりの価格を探そうとするのではなく、ローソク足のひげと実体の両方を意識することが大切です。ローソク足のひげ、実体のどちらに引くか迷った時には片方に絞るのではなく、幅を持たせて考えるようにしましょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか？
レジサポラインの仕組みを知り、自分で自信を持って根拠あるラインを引けるようになればFX取引での利益獲得の可能性も増えます。自分なりに分析をし、活用できるレジサポラインの引き方を見つけてみてくださいね。