FXのトレンドラインとは?上昇と下落のサイクルからトレンドの継続と終了を察知しよう!

「FXでのトレンドラインの引き方が分からない」
と思っている人も多いのではないでしょうか?

FXでの取引を行う際、トレンドラインの使い方は非常に重要です。

この記事ではトレンドラインの概要や引き方について解説します。
FX初心者で、トレンドラインを正しく使いたいと思ってる方はぜひ参考にしてください。

トレンドラインとは?

トレンドラインとは、相場の方向性に合わせて引く線のことをいいます。
そもそも為替相場は複雑な動きをしているように見えて、「上昇」「下降」「横ばい」の3つの方向性しかありません。
さまざまな影響を受けながらこれらを繰り返しており、この方向性のことを「トレンド」といいます。
トレンドには、
・上昇トレンド
・下降トレンド
・横ばい(レジン)
と3つあり、どのトレンドなのか判断するためにチャート上に記す線のことをトレンドラインと呼んでいるのです。
安値同士を引いた右肩上がりのラインを上昇トレンドライン、高値同士を引いた右肩下がりのラインを下降トレンドラインといいます。
これらのトレンドラインを引くことによって、取引のタイミングを上手に判断することができます。

トレンドラインの役割

トレンドラインは、主に4つの役割を果たします。

【トレンドラインの役割】
・現在の相場の流れをつかむ手助けをする
・支持線、抵抗線として機能する
・トレンドの強さを知ることができる
・トレンドの転換を知ることができる

それでは一つずつ解説します。

 相場の流れをつかむ

トレンドラインを正確に把握することで、相場の流れを掴むことができます。

 支持線、抵抗線として機能する

トレンドラインは、支持線や抵抗線としての役割を果たします。
支持線とは上昇トレンドでのトレンドラインのことで、下に行こうとする価格を支持していることからサポートラインとも呼ばれています。
また抵抗線とは下降トレンドのトレンドラインのことで、上に行こうとする価格の抵抗となっている線であることからレジスタンスラインとも呼ばれています。
トレンドラインは、これら2つのラインの役割を果たしています。

 トレンドの強さ

トレンドラインの角度によって、トレンドの強さが分かります。
急角度ほどトレンドは強く、緩やかになるとトレンドは弱くなる傾向にあります。
急すぎず緩やかすぎない角度で引けるトレンドラインだと、そのトレンドは長く継続すると言われています。

 トレンドの転換

トレンドラインを引くことで、トレンドの転換に早く気付くことができます。

チャネルラインとどう違うの?

チャネルラインとは、トレンドラインに平行に引いたラインのことをいいます。
チャネルラインを使うことで、トレンドラインだけで判断しにくい以下の様な情報を視覚的に把握することができます。
・トレンドの値幅
・トレンドラインの優位性

トレンドラインの引き方

トレンドラインは初めからうまく引けるものではありませんが、ある程度コツを掴むことは可能です。
ここからは、トレンドラインの引き方やコツを簡単にご紹介します。

【トレンドラインを引く手順】

  • 2点の高値同士、安値同士を正しく認識する
  • 結ぶ2点の高値、安値はヒゲなのか実体なのか確認する
  • トレンドラインをタイミングよく引く
  • トレンドラインを引き直す
  • ブレイクを見極める

2点の高値、安値を正しく認識する

トレンドラインは2つ以上の高値、安値を結びます。
これらの値をどこで取るかによってトレンドラインの形は変わってくるため、高値と安値を正しく認識することが非常に重要です。
自分の考えだけで主観的に引くと、トレンドラインを活用する意味がなくなってしまいます。
トレンドラインを正しく引くためには「どこで点を取るか」を重視しましょう。

結ぶ2点の高値、安値はヒゲなのか実体なのか確認する

トレンドラインを引く際に使う2点が、ヒゲなのか実体なのか確認しましょう。
これらは、どちらを対象にしても問題ないのですが、統一しておく必要があります。
ヒゲを使ったり実体を使ったりとバラバラにしておくと、比較が難しくなるからです。

トレンドラインをタイミングよく引く

トレンドラインを引くタイミングも、とても重要です。
ここでは「上昇トレンドライン」を引くタイミングと、「下降トレンドライン」を引くタイミングをそれぞれ解説します。

上昇トレンドラインを引くタイミング

上昇トレンドラインを引く際は、最近の高値を更新してから起点となる安値と直 近の安値を結びましょう。

下降トレンドラインを引くタイミング

下降トレンドラインを引く際は、最近の安値を更新してから起点となる高値と最近の高値を結びましょう。

トレンドラインを引き直す

トレンドラインを引いたあともそのままにしておくのではなく、タイミングを見て引き直しましょう。
相場の動きに合わせて起点の安値と、直近の高値を更新した直前の安値を結んでトレンドラインを引いてみます。

ブレイクを見極める

FXで値動きが加工から上昇、上昇から下降へと転換する時は、必ずレジスタンラインかサポートラインを突破する動きをします。
このことをブレイクといいます。
ブレイクは利益獲得やロスカットの判断材料になるためとても重要です。
ブレイクが一時的なものなのか、相場が転換したのか見極めましょう。

トレンドラインを引く注意点

トレンドラインを引く際の注意点は3つあります。

【トレンドラインを引く注意点】

  • 過信しすぎない
  • 取引状況によって引き直す
  • ゾーンとして捉える

 過信しすぎない

自分の引いたトレンドラインを、過信しすぎてはいけません。
綺麗なトレンドラインが引けたとしても、同じラインで反発するとは限らないからです。
またチャートシステムよっても多少の誤差があります。
トレンドラインはひとつの判断材料として捉えるようにしましょう。

 取引状況によって引き直す

トレンドラインは相場や取引状況によって、引き直しが必要となる場合があります。
相場の動きをみながら、臨機応変に対応していくことが大切です。

 ゾーンとして捉える

トレンドラインは、多くの人が取り入れているためばらつきが多いのが現状です。
前述したように、使っているチャートも人それぞれなので同じラインを引いてもツールによってズレが生じることがあります。
トレンドラインを「反発する線」と捉えるのではなく、「反発するゾーン」として考えましょう。

まとめ

今回はトレンドラインの概要と、引き方について解説しました。
自分で何度も引いて経験を積むことで、自分の取引にうまく活用することができるようになります。
利益を出しやすくするためにも、トレンドラインの引き方は必ずマスターしておきましょう。

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