FXに必要な資金は◯◯円!?求める利益から必要な元手を逆算しよう

FXで取引する時、どのくらいの資金でどのくらいの利益を得ることができるのか気になりますよね。
この記事では、利益を得るために必要な元手について解説します。
FXをする時に必要となるLotpipsについても詳しく紹介しているので、参考にしてください。

FXとは

FXの仕組みや利益を知らなければ、資金がいくら必要なのかを予想することはできません。

ここではFXの基本的な知識について解説します。

FXとは

FXとはForeign Exchange(外国為替)の略で、日本では外国為替証拠金取引とも呼ばれています。

外貨を売買することで、その買値と売値の差益を得ることを目的に取引する金融商品です。

価格は売買される通貨の組み合わせ(ペア)で表示され、この取引される2カ国の通貨を1ペアにしたものを通貨ペアといいます。

このように、2つの通貨を売買した差額で利益を狙うのがFXの仕組みです。

詳細は次の項目で解説します。

FXで利益を得る仕組み

FXで利益を得る方法は、細かく分けて2種類存在します。

為替差益

先ほども述べたように、FXとは通貨ペアの買値と、売値の差額によって利益を得る方法です。

これを為替差益キャピタルゲインといいます。

為替レートは常にで変動しているので、利益を得るためにはタイミングを見計って、通貨を売買しなければなりません。

為替差益の出し方には2パターンあります。

ここでは「米ドル/円」の取引を例に解説します。

一つは、ドルを安く買って高く売る方法です。

例えば、1ドル80円の時に、円を売ってドルを買ったとします。

しばらくして1ドル100円となった時に、円を買い戻すと20円の利益を生むことができるというわけです。

安く買ったものを高く売るというのは、投資の基本となる取引で、円高の場合に行います。

一方FXでは、ドルを高く売って安く買う、という方法でも利益を得ることができます。

仮に、1ドル120円の時にドルを売って円を売ったとします。

しばらくして、1ドル100円となった時にドルを買うと、結果として20円の利益を生むことができます。

高い価格で買った通貨を、安い値段で買い戻すという感覚で、円高の時に行う取引です。

このようにFXでは、円高円安どちらであっても利益を狙うことができます。

スワップポイント

FXでは、スワップポイントと呼ばれる利益を得ることができます。

スワップポイントとは、通貨ペアの国の金利差から派生する利益のことで、スワップポイントを得ることを、インカムゲインといいます。

金利は国によって大きく異なっており、低金利の通貨を売って高金利の国の通貨を買うと、利益を得ることができます。

普通の銀行でも金利を受け取れるように、外国通貨も保有していればその期間は残高に応じて継続的に金利を受けとることができます。

そのため、スワップポイントを積み上げるために、長期的にFX投資をする人も多いです。

スワップポイントはFX会社によって異なるので、高いスワップポイントを提供しているFX会社を選ぶと、高い利益を期待することができます。

 

FXの最小取引単位(Lot)とは

Lotとは取引する時に必要な最低資金のことをいい、取引会社ごとに決められています。

ここではLotについて詳しくお伝えします。

Lotの意味

FXを取引する際の通貨量の単位をLot(ロット)といいます。

Lotは、通貨の買付けや売付けが可能な最低取引単位を指す意味の用語で、FXにおける数とは、どのくらいの通貨を取引するか決定するものです。

1Lotはいくら?

1Lotの価格は、各通貨ペアやFX会社によって異なります。

米ドルやユーロなど主流な通貨は1Lot=1万通貨である場合が多いです。

一方で、南アフリカランドはメキシコペソなどは1Lot=10万通貨ということもあります。

FX会社によって、リスクを抑えるために1Lot=1000通貨というものも存在するようです。

また、1Lotが日本円でどのくらいの値段なのかは、取引する通貨ペアと、その時点での為替レートによって変動します。

例えば1Lot=1万ドル、1 ドル100円のとき1万×100円で100万円分の取引をしている、ということです。

1Lotあたりの価格を確認せずに間違えて発注してしまうと、自分が想定していた何倍もの取引をしてしまうこともあるので注意が必要です。

pipsとは

pips(ピップス)とは取引の値幅(値動き)の大きさを表すものです。ここではpipsについて解説します。

pipsとは

pipは「percentage in point」の頭文字をとったもの、pipsはその複数形で「最小通貨単位の1パーセント」という意味です。

つまり1pipは日本円なら1銭(0.01円)、ドルやユーロなら0.01セント(0.0001ドル)に相当します。

pipsは通貨の共通単位としてFXで使用されており、小数点以下の桁数を減らせることや、異なる通貨をまとめて扱いやすいことが、メリットとして挙げられます。

というのも、FXでは様々な通貨が取引されているので、各通貨の変動状況を「円が〇円変動」、「米ドルが〇米ドル変動」、「英ポンドが〇英ポンド変動」、「豪ドルが〇豪ドル変動」と、各通貨の単位にあわせて表現するには、通貨単位がバラバラで取引がややこしくなってしまいます。

ここでpipsを使用し、「円が〇pips変動」、「米ドルが〇pips変動」、「英ポンドが〇pips変動」、「豪ドルが〇pips変動」と表せると、異なる通貨ペアであっても共通の単位で、変動幅を比較しやすくなります。

また、pipsは、買値と売値の差を表すスプレッドの単位としても用いられます。

スプレッドが狭いほど取引コストが低く、顧客にとって有利です。

仮に、FX業者が米ドル/円のスプレッドを1pipsで提示している場合、それは1ドルにつき、日本円で1銭の手数料がかかることを表しています。

FXは短期間で取引を繰り返すので、スプレッドの違いは収益に大きく影響します。

pipsで損益計算する方法

pipisを用いて損益を計算します。

仮に米ドル/円の取引で100.00円のとき、10,000ドル分を買い、その後100.05円のときに売却した場合の損益計算は以下の通りです。

計算方法
獲得pips: 100.05円(売値)-100.00円(買値)=0.05円=5 pips
損益: 5 pips×0.01円×10,000ドル=500円
よって獲得pipsは5pips、利益は500円です。

pipsを用いる際の注意

pips数から利益を想定した上で取引することは重要ですが、こればかりにとらわれるのは危険です。

新規の発注の際、「利益確定幅:100pips、損切り値幅:20pips」というように、pipisをあらかじめ設定することができます。

買値、売値からどのぐらい離れたら利益確定や損切りをするのか、決めておくのです。

しかし、よっぽどの上級者で無い限り、この方法はおすすめできません。

取引量によって実際の損益は大きく変わってしまうからです。

「利益確定幅:100pips、損切り値幅:20pips」という設定は同じでも、1,000ドル取引した時と、10,000ドル取引する時では、利益も損失も10倍の差が出てしまいます。

損切りのラインはpips幅ではなく、許容できる損失額から設定することをおすすめします。

損益の程度は、Lot数とpipsを用いて計算することができるので、次の項目で解説します。

1Lotで1pips動いたら損益はいくら?

Lot数、pipsを用いて損益を計算する方法は以下の通りです。

損益 =pips(値幅)×Lot(取引量)

例えば、米ドル/円の通貨ペアにおいて、1Lot買って1pips値上がりした場合、利益は0.01(1pips)円×1万ドル(Lot数)=100円となります。

ここで、1Lotで取引するとき、pipsが増えると損益がどのように変化するか考えてみます。

【1Lotのときの損益】

・1pipsの変動で100円
・10pipsの変動で1000円
・100pipsの変動で10000円

当たり前ですが、pipsが増えるとその分損益の幅も大きくなります。

次にLot数を増やして、10Lotで取引した時の損益を計算してみます。

【10Lotのときの損益】

・1pipsの変動で1000円
・10pipsの変動で10000円
・100pipsの変動で100000円

このように、Lot数を増やせば増やすほど、為替レートの変動による損益の幅も大きくなります。

取引量が増えれば、それだけハイリスクハイリターンな投資になるということです

目標利益から必要な資金は計算できる?

これまでの項目で、Lotやpipsが大きいほど、ハイリスクハイリターンになるということが理解できたはずです。

自分の利益目標や許容損失額に応じて、投じる資金額を決めなければなりません。

それでは目標とする利益から、必要な資金を細かく計算ですることは可能なのでしょうか?

以下の項目で解説します。

FXの利益を予想することはできる

先ほども述べたように、FXの利益計算は
損益=pips(値幅)×Lot(取引量)で予想することができます。

ここに補償金や税金、手数料を考慮する必要はありますが、利益目標からある程度必要な資金を計算することは可能です。

pipsは通貨ペアやLot数によって変わってくるので、専用ツールの力を借りて計算しましょう。

必要証拠金やスワップポイントなどを、自動で算出してくれるツールが無料で提供されていることも多いです。

レバレッジと呼ばれる仕組みを考慮する

レバレッジとは、少ない資金で大きな金額の取引をすることです。

FXでは、このレバレッジを利用して、担保として預けた証拠金の、何十倍にも相当する金額を取引することができます。

レバレッジを利用してFX取引を行う際、必要となる資金を求める計算式は以下のようになります。

必要な資金=為替レート×Lot÷レバレッジ
たとえば、米ドル/円が1ドル=100円の時に、レバレッジ25倍で5 Lot(50,000ドル)を買う場合は、20万円(100×5÷25)の資金が必要です。

また、同じ20万円でも1Lot(10,000ドル)買う場合は、レバレッジは5倍(100×1÷20)となります。

同じ資金でも、Lot数が大きいとレバレッジは高くなり、Lot数が小さいとレバレッジをおさえた取引になるということです。

このように必要な資金を計算する場合、レバレッジについても考慮する必要があります。

まとめ

FXは、Lot数と取ったpipsに応じて損益が決まるので、厳密にいくら用意すればいいという決まりはありません。

しかし目標金額が決まっていれば、ある程度逆算できるので、専用ツールなどを利用して計算してみてください。

また、FXにはレバレッジと呼ばれる仕組みがあり、資金を準備する際はこのレバレッジも考慮する必要があります。

FXを始める前に一度調べてみてください。

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