夜間でも取引ができる!?夜間取引やPTS取引のメリットを紹介!

株式投資を長く行っている方の中でも、株式の取引は夜間にも行うことができるということを知らない方はいらっしゃるのではないでしょうか?通常の株式取引は平日の9時から15時までと限定されているので、仕事や家事で忙しいという方はなかなか取り組みづらいと感じることでしょうが、夜間に取引することができればより積極的な投資を行うことができるでしょう。そこで今回は、夜間取引のメリットと夜間にも取引を可能にする仕組みについてご紹介していきます。

株式の夜間取引とは

株式投資は、基本的に平日9時から15時の証券会社が市場を開けている時間しか取引を行うことができません。しかし、「PTS取引」を行えば、市場が閉まった15時から深夜0時にかけてリアルタイムで取引をすることが可能になっています。そのため、仕事などが忙しくて日中はなかなか取引ができないという方でも落ち着いて取引ができます。

PTS取引の仕組み
PTS取引とは、Proprietary Trading Systemの略で、日本語に訳すと私設取引システムとなります。PTS取引の場合は証券会社が仲介を行っていますが取引所のシステムを通さずPTS運営会社のシステムを通して取引を行うので、証券会社が開いていない夜間の時間でも取引を行うことができるのです。

株式の夜間取引のメリット

では、株式投資を証券会社の閉まる夜間に取引をするメリットとは何でしょうか?具体的にご紹介していきます。
証券会社が開いていない時間にも取引ができる
株式投資のデメリットとして、平日日中の時間帯にしか取引ができない点があります。その時間帯に取引ができないから株式投資が行えないという方も多いでしょう。しかし、夜間取引を行えば仕事が終わった時間などにリアルタイムで取引ができるので、この点は大きなメリットと言えるでしょう。

急に株価が変動した時でも安心
通常、株式投資の場合は15時に証券会社が閉まってしまうと、夜中に取引をすることができません。そのため、証券会社が閉まっている時間に株価が大きく動くような出来事が起こってしまった場合、次の日の9時まで何もできません。アメリカの株式市場は時差の関係で日本時間でいうと夕方から夜にかけて動いています。夜間に起きた出来事によって世界の経済状況が大きく変わっていると、翌日9時に市場が開いたタイミングで大きな相場変動に巻き込まれてしまうことがあります。ただ、夜間取引ができる場合は翌朝証券会社が開場するまで待つ必要がないので、株価が急変する状況でもすぐに対応できる点がメリットとなります。

より有利な値段で取引できる可能性がある
夜間取引ができるPTS取引の場合は、価格の刻み値である呼値が取引所よりも小さくなっています。そのため、自分の希望に近い金額で取引を成立させることができる可能性が高いです。PTS取引と証券所での取引の価格を比較して、より有利な方を選ぶことができるので、チェックしておくといいでしょう。

手数料が安くなることもある
PTS取引においても、取引にかかる手数料は証券会社によって決められており金額が異なります。証券会社の中にはPTS取引の場合は手数料が無料になっているところもあるので、よりお得に取引をできることもあります。

夜間取引のデメリット

夜間取引にはさまざまなメリットがありますが、通常の日中取引とは異なる点もあります。それをデメリットに感じる場合もあると思いますので、チェックしておきましょう。

取引できる銘柄が限られている
夜間取引ができる証券会社は数少なく、取引が行える銘柄も限定されています。外国株式などは対象外となっているので、そのような取引が行いたい方には向いていないかもしれません。ただ、国内株式を夜間に取引できる点はメリットなので、時間によって使い分けて取引を行えば、リスクヘッジをしながら利益を狙うことができます。

流動性が低い
夜間取引の取引量はやはりまだあまり多くはありません。そのため、あまり流動性が高いとは言えず、自分の思う金額で取引ができなかったりなかなか売買が成立しないということもあります。この点は注意しておかないといけないでしょう。

夜間取引が向いている人とは

夜間取引には、日中の取引とは異なるメリットとデメリットがあります。両者を受けた上で、夜間取引が向いている方はどのような方でしょうか?

仕事が忙しく日中に株価をチェックできない方
証券所が開いている日中の時間帯は仕事が忙しく、なかなか株価をチェックする時間がないという方も多いと思います。そのような方にとっては、証券所が閉まった時間帯に取引ができる夜間取引はとてもメリットが大きいと言えるでしょう。仕事をしながら株式投資で利益を出すことが重要なので、仕事に集中できる環境を維持しながら投資で利益を狙えます。

国内株式の取引を行う方
夜間取引の場合は、銘柄が限定されてしまいます。そのため、外国株式は夜間に手続きすることはできませんので、国内株式を行いたいという方には向いていると言えるでしょう。

夜間取引が可能なおすすめの証券会社

夜間取引ができる証券会社は限られており、複数の証券会社でしか行うことができません。そのため、夜間取引を行いたい方は以下の業者の中から口座開設をする証券会社を選びましょう。

SBI証券
SBI証券は、日本に2つしかないPTS市場運営会社の1つである「ジャパンネクストPTS」をグループ会社に抱えています。そのため、かなり以前からPTS取引には力を入れて取り組んでいる証券会社なので、安心して取引を行うことができるでしょう。また、SBI証券は通常の取引の場合は、他の証券会社と変わらない手数料の金額設定となっているのですが、夜間取引の場合は無料になっています。そのため、証券会社が閉まっている時間帯にも取引ができる上にお得に取引を行うことができるので、メリットが大きい証券会社となります。

松井証券
松井証券では、ジャパンネクストPTSが利用できるようになっています。松井証券は1918年に創設された老舗の証券会社なので、安心して時間外の夜間にも取引を行うことができます。松井証券では手数料はボックスレートが適用され、1日の約定代金が50万円以下の場合は手数料が無料になる点もメリットと言えるでしょう。

楽天証券
楽天証券は、「ジャパンネクストPTS」と「チャイエックスPTS」の2つの業者を利用することができる国内唯一の証券会社です。どちらも使える証券会社はありませんので、夜間取引をより有利に行いたいという方にはおすすめの証券会社となります。

まとめ

いかがでしたか?株式投資は平日日中にしかできないから自分には無理だと諦めていた方は多いと思います。しかし、国内の証券会社には夜間取引に対応しているところも複数あるため、仕事が忙しく日中は取引ができないという方でも積極的に株式取引を行うことができます。証券会社によっては、夜間取引の手数料は無料となっているところもあるので、日中の通常取引よりお得に取引できる場合もあります。そのため、ぜひこの機会に夜間取引も検討してみてはいかがでしょうか?

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