自分に合った銘柄を見るけよう!株のスクリーニングで理想の銘柄を検索!

株価が何倍、何十倍にもなるような銘柄を今のうちに買い付けたいというのは、株式投資をしている人なら誰でも持つ願いでしょう。では、どうしたらそんな大化けする銘柄を見つけられるのでしょうか?世界情勢や経済の動きを読み、日本株だけですでに3,000以上ある銘柄の中から企業の将来を予測するのは、プロの投資家でもかなり難しい作業です。そんな時に役に立つのが、株のスクリーニングです。スクリーニングはあなたに代わって、効率良く理想の銘柄を見つけてくれるとても便利なツールなのです。

株のスクリーニングとは

スクリーニングの元々の意味は、「ふるいにかける」「ふるいで分ける」といったものです。株のスクリーニングは、膨大な数の上場銘柄の中から有望株、成長株、割安株など、自分に合った株を自動的にを見つけ出すための手法です。各証券会社によって多少の違いはありますが、「業種」「最低売買代金」「PER」「PBR」「ESP」「配当利回り」「配当」「銘柄名・コード」など、色々な項目や指標からの検索が可能になっています。
証券会社や株式投資情報サイトなどによる各種スクリーニングツールが充実してきた結果、個人投資家でも簡単にスクリーニングが行えるようになりました。また、その多くは無料で利用可能な点も個人投資家にはありがたいシステムです。

上がる株とは?

では、上がる株とはどのようなものを指すのでしょうか。もちろん、「これが確実に上がる株だ」と100%断言できる指標はありませんが、参考として上がる株の条件を知っておくことは株式投資に大いに役立つでしょう。
まずは、時価総額に注目してみましょう。時価総額は株価に発行済株式数をかけたもので、この額が大きいと値動きが落ち着いていると考えられます。逆に、時価総額が小さい銘柄は、今後大きく値上がりする可能性があるとも言えます。このような銘柄は小型株と呼ばれており、株価も低めなので少ない買い付け額で大化けするかもしれません。
また、テーマ株を狙うという方法もあります。テーマ株とは、今後成長が期待できると思われる分野の企業の銘柄のことです。ロケットや人工知能(AI)などは今まさに脚光を浴びつつある分野ですが、既に多くの人に知られてからでは既に遅いということがあります。5年先10年先に大きく成長する分野にいち早く注目することで、これから値上がりする株を見つけることができます。

有望株はどうやって見つけるか

有望株を見つけるための検索条件をどう決めたらいいかについては、まず自分が株式投資で実現したいことは何か、そしてそのためにどのような手法をとるといいのかについてしっかり考える必要があります。
先ほど紹介した「上がる株」の特徴を踏まえ、以下の基準と組み合わせてスクリーングしてみると、思いがけない「大化け」銘柄が見つかる可能性もあります。

(1)中型株または小型株

株式銘柄は時価総額の大小によって大型株、中型株、小型株に分かれています。大型=時価総額が大きい、小型=時価総額が小さいことを示します。前述したように、割安感があるのはたいていは中型または小型株となります。時価総額が大きいと、多少業績が上がっても株価が上昇するほどの影響が出にくいためです。目安としては、中型株を見つける場合には時価総額300億円以下、小型株の場合には20億円程度にして絞り込むとよいでしょう。

(2)PER:15倍以下

PER(株価収益率)は、その株が割安かどうかを知る指標となります。株価を1株あたりの利益で割って算出するので、この値が低ければそれだけ実力に株価が付いてきていないということになります。だいたいの目安としての平均値は16倍前後で、これよりも数値が小さければ株価に割安感があると考えられます。

(3)PBR:1.5倍以下

PBR(株価純資産倍率)は、会社の純資産に対して株価が適当な水準かどうかを表す指標です。株価を1株当たりの純資産で割って算出するので、この値が低いほど割安感があります。1倍なら企業価値と株価が等価ということになり、1倍を下回っていれば株価が割安と考えられます。

(4)ROE:5%以上

ROE(自己資本利益率)は、自己資本(純資産)に対して企業がどれだけの利益を上げているかの割合を示します。ROEが高ければ、その企業は資本を効率よく使い利益を上げていることが分かります。このため、ROEが高いと株価が上昇する可能性があり、優良銘柄を見つける指標となります。一般的には3%前後で、5%や10%を超えると優秀であると考えられます。

(5)配当利回り:3%以上

配当利回りは、株価に対して配当がどれだけ出ているかを示す値です。株を保有しているだけで得られる利息のようなもので、配当利回りが高い銘柄には投資家の注目が集まりやすくなります。配当利回りが3%以上なら、大化け銘柄を探す条件に合うでしょう。

実際にスクリーニンングを使ってみる

これまで見てきたように、スクリーニングは株式投資をする人にとっては非常に役に立つツールです。ただし、検索可能な条件や仕様などは各証券会社によって差があるので、自分に一番合うスクリーニングを見つけることが肝心になります。まずは実際に、いくつかのスクリーニングを試してみることをおすすめします。

では、実際にどんなスクリーニングツールがあるのか、おすすめのものをいくつかご紹介しましょう。

1.GMOクリック証券

<メリット>
・初心者でも簡単に銘柄分析ができる
・理想株価による割安度で検索できる
・無料(口座開設者に限る)
<デメリット>
・スクリーニング条件をカスタマイズできない

2.楽天証券
<メリット>
・EV/EBITDA倍率による割安度で検索できる
・無料(口座開設者に限る)
<デメリット>
・スクリーニング条件をカスタマイズできない
・現金以外の資産を考慮できない

3.会社四季報CD-ROM
<メリット>
・スクリーニング条件をカスタマイズできる
<デメリット>
・使用料が高額(年間2~3万円)

4.トレーダーズ・ウェブ
<メリット>
・37の指標でスクリーニングができる
・無料
<デメリット>
・簡易的な指標のみ

5.株マップ
<メリット>
・PERやPBRなどを使って簡易的な検索ができる
・無料(ただし詳細スクリーニングは有料)
<デメリット>
・簡易的な指標のみ

6.SBI証券
<メリット>
・PERやPBR、クォンツスコアなどを使って簡易的な検索ができる
・無料(口座開設者に限る)
<デメリット>
・簡易的な指標のみ

スクリーニングで注意することは?

スクリーニングは、あくまで自分が入力した条件に合った銘柄を示してくれる機能です。つまり、スクリーニングをしたらそれで終わりではなく、絞り込まれた銘柄の中からさらに詳細を見て買い付けるべき株を決定しなくてはなりません。
さらに、検索結果だけでは見えない情報もあるので、証券会社以外のサイトや企業ウェブサイトにも注意を払う必要があります。スクリーニングに頼り切らず、色々な情報から総合的に判断しましょう。

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