「マーチンゲール法でスライド法を利用してみたい!」
「初心者でもバイナリーオプションでスライド法は使える?」
バイナリーオプションでの取引方法や作戦内容は人それぞれですが、スライド法に挑戦する人も多いです。
スライド法は、リスクを抑えて資金を確保しながら長期的なエントリーを可能とします。
今回はバイナリーオプションにおけるスライド法の概要と使い方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
スライド法とは
スライド法とは掛け金にルールを決めて、エントリーをしていくことです。
一般的には、
・負けたら掛け金を1.25倍
・買ったら一つ前の掛金に戻す
という方法で取引を行っていきます。
掛け金が1倍になった時や初回で勝った場合は、取引が終了します。
ここでバイナリーオプションにおけるスライド法の使い方を、具体的な数字で解説していきましょう。
【スライド法の具体例】
初回掛金:1,000円
負けた際の次回掛け金:1.25倍
ペイアウト倍率:1.8倍
エントリー回数 | 勝敗 | 損益 | 次回掛け金 |
1 | 負けた | -1,000円 | 1,250円 |
2 | 負けた | -1,250円 | 1,562円 |
3 | 負けた | -1,562円 | 1,953円 |
4 | 勝った | +1,562円 | 1,562円 |
5 | 負けた | -1,562円 | 1,953円 |
6 | 勝った | +1,562円 | 1,562円 |
7 | 勝った | +1,250円 | 1,250円 |
8 | 勝った | +1,000円 | 1,000円 |
9 | 勝った | +800円 | 終了 |
このように勝った際に、ひとつ前の取引で負けた金額を取り返せることから「保守的な取引」ともいわれています。
負けた時に掛け金の倍率を上げるので挑戦的に思うかもしれませんが、これが損失をカバーするポイントです。
今回の例を使うと、2回目の取引でも掛け金を1,000円にしていたら勝てたとしても利益は800円なので実質200円損していることになります。
負けた際に掛け金を少し増やすことで、次の勝利で損失を取り返そうという作戦です。
スライド法に似ているマーチンゲール法とは?
ここまでのスライド法をみて、「なんだかマーチンゲール法に似ているな」と思う方も多いのではないでしょうか?
マーチンゲール法とは、負けた際に次の掛け金を2倍にする方法です。
先ほどと同じ条件で、エントリー例をみてみましょう。
【マーチンゲール法の具体例】
初回掛金:1,000円
負けた際の次回掛け金:1.25倍
ペイアウト倍率:1.8倍
エントリー回数 | 勝敗 | 損益 | 次回掛け金 |
1 | 負けた | -1,000円 | 2,000円 |
2 | 負けた | -2,000円 | 4,000円 |
3 | 負けた | -4,000円 | 8,000円 |
4 | 勝った | +6,400円 | 終了 |
マーチンゲール法では、勝った時点で取引は終了となります。
上記の表から分かるように、1回の勝利でこれまでの損失のほとんどを取り返せすという作戦です。
どの程度の損失を取り返せるかは、ペイアウト倍率によります。
スライド法を使うメリット
スライド法はマーチンゲール法と比べて取引に必要な資金が少なく、エントリーを続けられなくなるリスクが小さいといえます。
ここで同じ条件で取引をスタートした際に必要な、掛け金総額を比較してみましょう。
【勝敗による次回の掛け金】
初回掛け金:1,000円
スライド法:負けたら1.25倍
マーチンゲール法:負けたら2倍
エントリー回数 | 勝敗 | スライド法 | マーチンゲール法 |
1 | 負けた | 1,250円 | 2,000円 |
2 | 負けた | 1,562円 | 4,000円 |
3 | 負けた | 1,953円 | 8,000円 |
4 | 勝った | 1,562円 | 終了 |
5 | 勝った | 1,250円 | |
6 | 勝った | 1,000円 | |
7 | 勝った | 終了 | |
合計掛け金額 | 8,577円 | 14,000円 |
上記の表から分かるように、マーチンゲール法の方が取引終了までに膨大な資金が必要です。
資金が準備できなくなればこの方法は終了となり、損失だけが残ります。
スライド法を利用すれば、エントリー終了までの間に必要となる資金をそれほどたくさん準備する必要はありません。
スライド法の注意点
スライド法を取り入れる際の注意点を解説します。
【スライド法の注意点】
・ペイアウト倍率が一定ではない場合は要注意
・負け続けることを予想しよう
・テクニカル分析と併用しよう
ペイアウト率が一定でない場合は要注意
スライド法はあくまで理論値であり、実践途中でペイアウト倍率が異なると計画が崩れてしまいます。
もしもペイアウト倍率が1.8倍以下なのに掛け金を1.25倍のままエントリーしてしまったら、トータルでの損失額が増えることに。
このように計算もややこしくなるので、掛金額を間違ってしまう可能性も出てきます。
スライド法を利用する際は、ペイアウト倍率が1.8倍以上である海外バイナリーオプション業者を選ぶことをおすすめします。
負け続けることを予想しよう
スライド法はリスクの低いエントリー方法ですが、連敗を前提としていることを忘れてはいけません。
少しずつだとしても、掛け金が高くなれば資金は必ず減っていきます。
重要なのは、自己資金と相談して引き際を決めておくことです。
「何回目までのエントリーで勝てなければ諦めよう」と自分のルールを決めておきましょう。
スライド法を使えば損失がなくなる、というわけではないことを常に意識しておくべきです。
テクニカル分析と組み合わせるのが前提
スライド法を使ったとしても、エントリー自体が適当では意味がありません。
「勝つ」ことを目標とし、少しでも勝率が上がるようにテクニカル分析を活用しましょう。
さまざまな分析方法がありますが、移動平均線はマスターしておくべきです。
移動平均線
移動平均線とは、ラインの向きによって今後の相場の方向性が分かる指標です。
特にゴールデンクロスとデッドクロスは、判断材料の一つとして頭にいれておきましょう。
ゴールデンクロス:今後相場が上昇する
デッドクロス:今後相場が下降する
ゴールデンクロスが見られる際は買いエントリー、デッドクロスが見られる場合は売りエントリーと順張りでの取引をすることが一般的です。
スライド法が向いている人
ここまで、スライド法のメリットやデメリットを解説しました。
これらをもとに、スライド法が向いている人についてまとめました。
【スライド法が向いている人】
・資金に余裕がある人
・精神的に安定している人
・相場分析が得意な人
・面倒くさがりでない人
資金に余裕がある人
スライド法は負け続ける可能性もあるので、ある程度資金に余裕がある人でないと取り入れるのは少し危険です。
マーチンゲール法ほどの資金は必要ありませんが、損失のリスクは常に意識しておくべきです。
精神的に安定している人
負け続けても冷静に判断できる人は、スライド法に向いています。
・借金を返すために必ず勝ちたい
・資金が少ないからリスクの低い取引をしたい
このような人は負けた時に焦ってしまい、確実なエントリーができないのでおススメしません。
相場分析ができる人
スライド法を使う際も、相場分析は必須です。
スライド法の仕組みは単純なので、一見分析ができない初心者でも挑戦しやすいように思うでしょう。
しかし賭けのようなエントリーをして勝てないようであれば、ただ損失が増えるだけです。
相場分析をよく分かっている人なら、スライド法によるリスク回避の効果も期待できます。
面倒くさがりでない人
スライド法は複数のエントリー、掛金設定の計算が必要です。
・計算をしたくない
・何回も取引したくない
という方は向いていません。
バイナリーオプションでのスライド法を攻略しよう
実際のバイナリーオプションで活用する際は、15分取引でエントリーしましょう。
5分以内の取引だと、引き分けは「負け」という扱いになります。
勝率が下がってしまうので、比較的長期的な取引時間をおススメします。
まとめ
今回はバイナリーオプションにおけるスライド法の使い方を解説しました。
スライド法をうまく使えば、損失を抑えて取引ができます。
スライド法を成功させるには、
・徹底した資金管理
・メンタルを安定させる
・勝率アップのための分析
これらを意識して取り組みましょう。