近年、株式投資をする人が非常に増えています。
早期退職のFIREに憧れる方もいると思いますし、給料だけでは不安なので、収入の複線化を図るために、株式投資を行っている方もいるでしょう。
また、テレビやインターネットのメディアを見ると、株式投資で莫大な利益を上げた人がよく紹介をされています。
このような情報を得て、株式投資を始める方も多いのではないでしょうか?
もちろん、株式投資はしっかり勉強をして堅実に行えば、決して怖いものではありません。
しかし、株式投資によって多額の損失を被ってしまい、人生設計が狂ってしまった人もたくさんいるのが現実です。
そこで今回は、株式投資によって人生を狂わせてしまった人の体験談を紹介をします。
現在、株式投資を行っている方も、これから株式投資を行おうと考えている方も、反面教師として、ぜひ参考にしてください。
もくじ
株式投資で失敗した体験談を2つ紹介!
この章では、株式投資で失敗をしてしまった体験談を2つ紹介します。
かなり怖い話もありますが、反面教師としてぜひ参考にしてください。
ケース1:借金をして株式投資を行ったケース(40台前半男性)
株式投資で失敗をしてしまったケースの1つ目は、借金をして株式投資を行ってしまった40代前半男性の話です。
この方は、会社を早期退職して、退職金と消費者金融からお金を借りて、株式投資を専業で始めました。
専業で始める前に、会社員時代から株式投資の勉強をしており、実際に株式投資で利益を上げていた方です。
株式投資でそれなりの利益を上げることができたタイミングで、退職金の1000万円と、消費者金融から借りた500万円の、合わせて1500万円で株式投資を専業で始めました。
当初は、専業で株式取引を行うことができることもあり、会社員時代より簡単に稼げると思っていたようです。
そして、専業で始めた当初は、実際に利益を上げることができ、順調な滑り出しでした。
しかし、保有株式の株価が下がってきた時から、株式投資のトレードスタイルがおかしくなってしまったのです。
どういうことかというと、含み損を少しでも早くなくすために、多額の資金をナンピンするようになりました。
ナンピンは、平均購入単価を下げる効果はありますが、より大きな含み損を負ってしまう、非常に危険な取引手法です。
案の定、株価は下がり続け、莫大な損失を負ってしまうことになりました。
しかも、この方の場合、会社を辞めてしまったので、株式投資以外に収入源がありません。
また、消費者金融の借金の利息も、非常に大きな負担になってしまい、結局は自己破産することになりました。
ケース2:退職金全額を信用取引に回してしまったケース(60代男性)
この男性は、一部上場企業に勤めていたため、65歳で退職した段階で、3000万円もの退職金を受け取ることができました。
しかし、住宅ローンが残っており、老後の生活に不安を覚えた男性は、退職金全額を株式投資に回してしまったのです。
しかも、信用取引で株式投資を行ってしまいました。
結果として、購入した株式の株価は大きく下落し、そこで発生した追証を解消するために、多額の損切りを行うことになってしまったのです。
退職金で住宅ローンの返済をしていればまだ良かったのかもしれませんが、住宅ローンの返済を退職金で行わなかったため、住宅ローンの残債が80歳まで残ることになってしまい、結果として自己破産する羽目になってしまいました。
なぜ株式投資で人生を狂わしてしまったのか?原因を徹底解説!
いかがだったでしょうか?
かなり怖い話だったので、暗い気持ちになってしまった方もいると思います。
確かに怖い話ではありますが、自分がそのようにならないためにも、株式投資の失敗例についてはしっかり知っておかなければなりません。
この章では、前の章の失敗ケースの原因について、徹底的に解説をしますのでぜひ参考にしてください。
ケース1の失敗原因は主に2つです。
- 株式投資以外の収入源を持っていなかったこと
- 消費者金融から借金をして、株式投資を行ってしまったこと
ケース2の失敗原因も2つです。
- 全資金を信用取引に回してしまったこと
- ライフプランを策定していなかったこと
失敗原因について、まとめてわかりやすく説明をしていきますね。
株式投資以外の収入源を持っていなかったこと
ケース1の失敗例の1つ目は、株式投資以外の収入源を持っていなかったことです。
株式投資以外に、給料や事業収入など別の収入があれば、短期間で株式投資で損が出てしまったとしても、余裕を持って長く保有することができます。
しかし、この40代の男性の場合、収入源が株式投資しかなかったため、短期での損失によって大きく精神的に不安定になってしまいました。
結果として、危険なナンピンに手を出してしまい、大きな損失を被ってしまうことになったのです。
株式投資だけで食べていけるほど莫大な資金があれば、株式投資だけでも収入源は問題ありませんが、大半の方はそうではないでしょう。
株式投資で負けても、生活を維持できる別の収入源を持っておくことが、非常に大切です。
消費者金融から借金をして株式投資を行ってしまったこと
株式投資を行う際、借金をして行う事は絶対にやめましょう。
ましてや、消費者金融など、金利が高い金融機関からお金を借りて株式投資を行うことは、自殺行為に近いです。
借金は、自分のお金では決してありません。
利息もかかりますし、必ず返さなければいけないお金になります。
借金で株式投資などの投資してしまうと、精神的におかしくなってしまい、ほぼ100%勝つことができません。
全資金を信用取引に回してしまったこと
全資金を信用取引に回してしまうと、株式投資で失敗してしまう可能性は極めて高まります。
信用取引は、証券会社からお金を借りて、手元資金の最大3.3倍の取引を行うことができる資金効率の良い取引ですが、信用取引はあくまで借金です。
保有株式の株価が下がると、追加でお金を入れないといけないため、資金を捻出するために思わぬところで損切りをしなければいけなくなる可能性があります。
また、取引量が大きいので、当然利益も大きくなりますが、損失も大きくなってしまうので、あっという間に資金がなくなってしまう可能性があるのです。
信用取引は決して悪いものではありませんが、全資産の一部にとどめるなど、しっかりとした資金管理が必要になる取引になります。
ライフプランを策定していなかったこと
事前にライフプランをしっかり作成していれば、住宅ローンの返済をまずは先に行ったはずです。
しかし、ライフプランをしっかり策定していなかったため、住宅ローンを残して株式投資を行い、利益を狙いに行ってしまいました。
もし、住宅ローンの返済を行っていれば、この方は自己破産しなくても済んだかもしれません。
株式投資を行う際は、しっかりとしたライフプランを策定するようにしましょう。
まとめ
今回は、株式投資の失敗例について説明をしました。
失敗例について知る事は暗い気持ちになってしまうかもしれませんが、自身がそのような失敗をしないためには、知っておく必要があるとても大切なことです。
ぜひ今回の事例を反面教師にして、皆さんは株式投資で失敗しないようにしてくださいね。