個人投資家って無職なの?株式投資で生活する人のためのバイブル

世の中には投資だけで生計を立てている人達が一定数います。この方は一般的に「投資家」と呼ばれていますが、この投資家は職業ではないので、個人事業主として登録していなければ無職という扱いになってしまいます。では、そんな投資家の方は日本にどれくらいいるのでしょうか?投資家の方達の実態や具体的な収入について見ていきたいと思います。

 

投資家とは?

投資家とは、株式などの債券や現物資産である不動産、さまざまな事業などに投資をして売買している方のことを指します。投資家の中には、専業投資家と兼業投資家に分類することができます。専業投資家は、投資だけで生計を立てている方のことを指します。それに対して、兼業投資家は別で仕事を持ち、副業として投資を行っている方です。専業投資家は投資に費やすことのできる時間が多いので自由に活動することができますが、投資の結果次第では収入が安定しないので不安を感じることもあるでしょう。兼業投資家の場合は投資に費やす時間が短くなってしまいますが、別で安定した収入を得ることができるので、安心して投資を行うことができます。

 

日本の個人投資家はどれくらいいる?

では、日本にはどれくらい投資家の方がいるのでしょうか?株式市場である東証取引所が2019年に発表しているレポートによると、個人投資家の人数は5672万人となっています。2019年時点の日本の総人口は約1億2373万人となっているので、約45%の方が株式投資を行っているということが分かります。もちろんこの中には、専業投資家の方もいますが兼業で投資を行っている方もいますし、この数値は株式投資を行っている方だけなので他の投資も含めるともっと多くの方が投資をしていると言うことができるでしょう。

 

投資家の収入源

投資家の収入源は複数あり、1つを極めて大きな収入を得ている人もいますし、複数の投資を行っているという方もいるでしょう。そこで今回は、これから投資家になりたい方向けに主な投資の種類をご紹介していきます。

 

株式投資

日本の約45%の方が行っているメジャーな投資方法が株式投資です。株式投資とは、企業が発行している株式を購入することによって企業に事業資金を提供し、その見返りとして売り上げから配当金を得たり、株式の売買によって株価の値上がり益によって利益を出します。投資家の人口が多い分、ネット上にもたくさんの情報が溢れており、初めての方でも挑戦しやすい環境が整っている点が魅力的でしょう。

 

FX

FXも株式投資と同じように人気の高い投資方法です。FXは異なる2つの通貨の価格差を利用して通貨を売買することで、利益を出すことができます。FXはレバレッジを使った取引をすることができるので、自分が持っている資産以上の金額を使った取引をすることができるので、少額の資金でも大きな利益を狙うことが可能です。

 

投資信託

投資信託とは、自分の資産を投資の専門家の方に預けて、自分の代わりに投資を行ってもらうという方法です。投資先はさまざまで、株式投資や不動産を使っています。専門家に委託するため、その分の手数料はかかりますが、専門の方がしっかりと運用してくれるので安定した利益を出すことができますし、自分の時間を使う必要がないので安心です。

 

不動産投資

不動産投資は、自分の所有している不動産を誰かに貸し出して、そこで得られる家賃を収入として得たり、土地価格が上がりそうな不動産を所有して価格が上がった時に売り出すことによって差額を狙うという投資方法です。不動産投資は最初に一定量の金額が必要となりますが、現物資産なので安心して投資することができるでしょう。

 

金取引

金の取引は、時代の流れにあまり左右されず価格が安定しているので、価格低下のリスクが低いです。その上実物資産なので、安心して取引できると考えている方が多い投資方法です。

 

仮想通貨

仮想通貨は、近年多くの方が注目している投資方法です。仮想の通貨を使ってその売買で利益を出す方法で、値動きがかなり大きいので大きな利益を狙うことができると言われています。最近では、仮想通貨FXも出てきているので、自分に合った方法を選んで取引することができます。

 

投資家の収入はどれくらい?

投資家の方の収入はその投資の利益によって大きく異なります。投資で年間数億~数十億という利益を出している方もいらっしゃいますが、反対に毎年収支がマイナスになってしまっているという方もいるでしょう。また、普段は大きな利益を出しているという方であっても、年によっては損失が膨らんでしまうこともあるので、安定した収益を毎年受け取るのはなかなか難しいです。投資家というと会社員よりも自由に生活していて羨ましいと思う方もいると思いますが、その分のリスクもあるので不安を感じることも多いでしょう。

 

投資家の社会的信用

専業投資家は自分で登録をしていないと「無職」と同じ扱いになります。そのため、会社員に比べると社会的信用が下がってしまうため、資産があってもカードを作ったり銀行から融資を受けるのが難しくなることがあります。専業投資家になっても融資を受けるためには、社会的信用を高めることが重要になります。そのため、個人事業主登録をして毎年確定申告をし、支払いを遅延しないようにしておくといいでしょう。ただ、個人事業主になってすぐの時には社会的信用は低いので、現在兼業投資家の方で今後投資1本で生活したいと思っている方は今の会社の信用を使って、事前にカード作成や融資の手続きを行ってから退職することをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしたか?投資家はきちんと登録をしていなければ、社会的には無職という分類になってしまい、さまざまな障害が発生しています。そのため、投資家として活動をする時には投資の利益を増やすことはもちろんですが、個人事業主として社会的信用を高めることも意識しておくようにしましょう。また、投資家は毎年収入が大きく変動するので、1つの手法だけで行うのではなく、必ず分散投資を行いリスクヘッジを考えておくようにしておくことが大切です。今後、専業投資家として活動しようと考えている方は計画性を持って独立するようにしましょう。

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