「ボラティリティって何?」
「バイナリーオプションでもボラティリティは重要?」
バイナリーオプションで勝つには、細かく分析を行うことが重要です。
とはいえその方法はさまざまで、特に初心者はどのように分析すればいいか分からないはずです。
今回はその中でもボラティリティの使い方を解説します。
取引にも使えるように細かく紹介しているので、参考にしてください!
もくじ
ボラティリティとは
ボラティリティとは、「価格変動の比率」のことです。
価格の変動比率が高い、つまり値動きが激しい状態を「ボラティリティが高い」といいます。
一般的に流通量の多いメジャーな通貨は、ボラティリティが低く価格変動が安定しているといわれています。
ボラティリティの理解が重要である理由
バイナリーオプションにおいて、ボラティリティを意識して取引するのは重要です。
バイナリーオプションは「価格が上昇するか下降するか」を当て、予想と同じ方向に動いた場合に利益を得られます。
したがって利益額はペイアウト倍率にのみ影響するため、基本的に値動きの幅は関係ないと思われがちです。
しかしバイナリーオプションにおいてボラティリティを意識することは、
・リスクが高い状態を把握できる
・その後の値動きを予想できる
というメリットがあります。
詳しくはこのあと解説していきますが、ボラティリティはただ単に「大きい利益を得るため」だけでなく、「値動きの方向を予想する」という目的でも活用できるというわけです。
通貨ごとのボラティリティの違い
ボラティリティは同じ時間帯や取引時間でも、通貨ごとに異なります。
ここではボラティリティが高い通貨と低い通貨をそれぞれご紹介します。
ボラティリティ高い通貨
ボラティリティが高い通貨は、以下のとおりです。
【ボラティリティが高い通貨】
ポンド/円(GBP/JPY)
ポンド/米ドル(GBP/USD)
ポンド/豪ドル(GBP/AUD)
ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)
主に取引数が少ない通貨はボラティリティが高く、価格変動率が大きいといえます。
ポンド・豪ドルは取引数が比較的多いですが、価格変動がかなり激しい通貨として有名です。
このようにボラティリティの大きさを知るには、取引通貨量だけでなく各通貨の特徴も把握しておくことが大切です。
ボラティリティ低い通貨
ボラティリティが低い通貨は、以下のとおりです。
【ボラティリティが低い通貨】
米ドル/円(USD/JPY)
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
米ドル・ユーロ・日本円などは、取引数が多く価格変動が安定している通貨です。
特に米ドル/円(USD/JPY)は値動きが穏やかで、バイナリーオプション初心者にもおススメの通貨だといえます。
各通貨のボラティリティの確認方法
各通貨のボラティリティは、以下のサービスで確認することができます。
【ボラティリティを掲載しているサービス】
・ヒロセ通商株式会社:ボラティリティ表
・JFX:ボラティリティ表
・FXマーケット情報 : 松井証券時間帯別変動率
これらのサイトは毎日更新されており、時間足ごとにも確認することができます。
すべて無料なので、バイナリーオプションに挑戦する際は一度チェックしてみてください。
時間ごとのボラティリティの違い
同じ通貨ペアでも、時間によってボラティリティは異なります。
ここでは時間ごとのボラティリティの違いについて、解説します。
ボラティリティ高い時間
ボラティリティが高い時間は、
・各市場が開いた直後
・経済指標発表後
この2つです。
市場が開いた直後は、取引数が急激に増えるので価格変動率は上昇します。
また経済指標が発表された直後も同じように、ボラティリティが高くなる可能性が高いです。
その中でも特にアメリカの雇用統計は、価格変動に大きく影響します。
雇用統計は毎月1回、初めの週の金曜日に発表されているのでこの時間帯は要チェックです。
(サマータイムは夜の9時半、それ以外は10時半)
ボラティリティを考慮したエントリー
バイナリーオプションにおいて、ボラティリティを考慮してエントリーすることは非常に重要です。
とはいえFXと違い、価格変動幅は利益額に直接影響しません。
あくまで「価格が上昇するか、下降するか」を予想する際の材料となるだけです。
したがってボラティリティを考慮したエントリー方法は、FXの時とは大きく異なります。
ここではバイナリーオプションで、ボラティリティを意識したエントリーについて解説します。
ボラティリティが低い時はエントリーを控える
ボラティリティが低いときは、エントリーを控えましょう。
その理由としては、
・予想しにくい
・分析が役に立たない
という2つです。
トレンドが起きていない状態でのエントリーは、どちらに動くか予想しにくいからです。
ボラティリティが低く価格変動が安定している状態では、少し上昇傾向にあったとしてもすぐに戻る可能性が高く、逆もまた同じだといえます。
またこのような状態であることから、多くのトレーダーがエントリーを控えています。
したがってテクニカル分析の正確性が落ちてしまい、予想した値動きと反する可能性が非常に高くなるということもひとつの理由です。
ボラティリティが低い状態でのエントリーは、
・価格が動き出すかどうか
・どちらに動くか
の2つに気を配らなければなりません。
初心者には特に難しい取引になるので、できるだけ避けましょう。
ボラティリティが高い時は根拠を持ってエントリーする
ボラティリティが高い場合は、エントリーのチャンスでもあります。
価格変動が起きていることはトレンド相場だといえるので、あとは「どちらに動くか」を判断すれば良いだけだからです。
しかし価格変動が激しいということは、その分リスクも高くなるということ。
ファンダメンタルズ分析なども十分活用して、強い根拠を持てる場合のみエントリーしましょう。
ボラティリティが高くも低くも無いときは待つor逆張りでエントリー
ボラティリティの値が高くも低くもなく、どちらともいえない場合は
・何も動かずに待つ
・逆張りでエントリーに挑戦してみる
という2つの方法があります。
リスクを出来るだけ減らしたいという方は、ボラティリティが高くなるまで待ってみてもよいでしょう。
またこの状態をレンジ相場だと判断し、逆張りでエントリーするのも一つの方法です。
ただし他のインジケーターと組み合わせて分析するなどして、強い根拠がある場合のみ挑戦してみることをおススメします。
ボリンジャーバンドでボラティリティを判断する方法
ボリンジャーバンドは値動きに応じて傾きを変える中央の移動平均線、および幅を変化させる上下のバンドによってボラティリティを表すことが可能です。
ボリンジャーバンドの設定方法は、以下のとおりです。
【ボリンジャーバンドの設定】
・挿入
・インジケーター
・トレンド
・Bollinger Bands
※設定
期間:21
偏差:2
ボリンジャーバンドの幅と形状を確認することで、ボラティリティを判断します。
一般的に、
・バンド幅が拡大している:ボラティリティが高いので順張り
・バンド幅が縮小している:ボラティリティが低いので待つor逆張り
という方法で使われることが多いです。
ATRでボラティリティを判断する方法
ATRの値でも、ボラティリティを判断することができます。
「ローソク足がどれだけ活発に動いているかどうか」をみており、価格変動率が高いとATRは大きくなります。
一般的に、
ATRが上昇:トレンドが継続している
ATRが下降し始める:相場の向きが変わる
という見方をすることが多いです。
まとめ
今回は、バイナリーオプションにおけるボラティリティの活用方法をまとめました。
価格変動率の大きさはバイナリーオプションに関係ないように思いますが、実はとても大切な指標のひとつです。
他のインジケーターと組み合わせて、勝率アップのための分析に利用してみてください!